悲しいお知らせです。
我が悠ゆ亭の防虫隊のオニヤンマがパトロール中に殉職されました。
一昨日その遺体が悠ゆ亭の庭の苔絨毯の上で発見されました。
事故死であるのか?
カラスなどの他の捕獲生物に襲われたのか?
それともその生命を全うしての死なのか?
はっきりと断定できませんが、
心よりご冥福をお祈りいたします。
オニヤンマは、
日本で最大の大型トンボで、
体長は10センチにもなります。
アブやブヨ、蚊、蛾、などを捕獲する肉食性です。
ときには、スズメバチも襲う実に頼もしき昆虫です。
水の綺麗な小川や池の周辺で生息し、
産卵します。
日中、自分の縄張りをパトロールし、
餌と交尾相手を探し続けます。
悠ゆ亭の裏にも小さな清流がながれ
その側には林もあり、絶好の生息地になっています。
そこの数匹のオニヤンマが宿の周辺をパトロールし、
害虫を捕食し宿を守っていてくれています。
其のお陰か、
宿の建物の周辺には
アブやブヨ、蜂などによる被害が
ほとんど発生していませんでした。
蚊にいたっていは皆無でした。
これもオニヤンマパトロール隊のお陰であることは
間違いありません。
今回見つかったオニヤンマの亡骸は
一番館に近い庭エリアであることから、
最終の防御を担当していた隊長オニヤンマであるようです。
今現在、悠ゆ亭の防虫システムは脆弱になっていると言わざるを得ません。
其の証拠に、早くも昨日の食堂の網戸に一匹のアブを確認しています。
でもご安心ください。
今日の夕方、
庭内部に一匹の新たなオニヤンマが、
巡回している姿を見ることができました。
まるで其の地域を探るようにオドオドした様子で
ゆっくり飛行していました。
どうやら新任のパトロール隊長のようです。
後は、その役割になれてくれるだけです。
さて、余談ですが
このオニヤンマの習性を利用したオニヤンマ君という虫よけのブローチも
販売されています。
これを付けていることでスズメバチ、アブ、ブヨなどが
天敵であるオニヤンマを認識して
寄ってこないそうです。
本当かな??
でも、生身のオニヤンマは
確実にこれらの人間が恐れる昆虫を捕食してくれています。
天然のムシコナーズになっています。