野芹とは、自然に生えている芹(せり)のことで、
田んぼや水辺に生えている野草で、春の七草の一つです。
特に12月~3月にかけての寒い時期の芹は寒芹とも言われ
非常に風味豊かで美味です。
芹は寒い時期には根も葉も柔らかで自然の香りに満ちています。
子供の頃は、真冬に田んぼの用水路に生える寒ゼリを冷たい思いをして
取ったものです。
油炒めが美味しかった!
最近のスーパーなどでは栽培された芹がよく売られています。
でも野生の芹は都会では売られていることはまずありません。
栽培芹は、仙台芹が有名で冬の時期に芹鍋として食べられています。
特に冬は根の部分が柔らかで非常に美味しく、
根っこが主役の野菜です。
先日、会津の野山で採れた野芹が手に入ったので、
悠ゆ亭では、ぼたん鍋の野菜として春菊の代わりとしてお出ししました。
勿論、根っこごと食べていただきます。
芹は、食べる直前にさっと熱を通して食べるのが美味しい食べ方です。
なかなか日々手に入れるのが難しい野草ですが、
できる限りこの会津の自然の風味をお客様に味わって頂きたいと
思っています。